「きょうと椅子」は、世代を超え、全国で活動する木工家が一つ一つ丁寧に製作した様々な椅子に自由に座り、感じることのできる体感型の展覧会です。
第2回目となる今回は、臨済宗建仁寺派の塔頭寺院両足院にて開催致します。日々の喧騒を離れた静寂の中で、ただただ、そこにある椅子に座り、椅子を楽しむ、庭を楽しむ、時間を楽しむという行為は、心の束縛から自らを解放させるという禅の精神と通ずるのではないでしょうか。「座ること」を再認識することで、椅子と体、椅子と心、椅子と暮らしの関わりを改めて感じることのできる時間をこの場所で作りたいと思っています。また、次世代まで使い継げる椅子を、歴史ある文化財の中で皆様に体感して頂くことで、「椅子の文化」のさらなる普及、発展、ひいては、個人個人の日々の暮らしの彩りへと繋がると確信しています。